高齢処女、ディルドに敗北す

敗北した、タイトルの通りである。

 

 

 

そもそも34歳処女が何故ディルドを使ってみようと思ったか、「世の男女がすなるまぐあいというものを処女もしてみむとてするなり」という気分と「34で貫通してないのはヤバないか?ヤっとくか!!」という焦燥感である。

 

そんな思いを抱え生理前の性欲の高まりに身を委ね、ディルドを二本とコンドームとローションを通販で購入した。四千円ほど。

諦められる価格である。保身。だからお前は彼ピッピもいない処女なんだ。誰もお前を愛さない。

 

そんな生理前の性欲の高まりに任せて買ったラブグッズは生理後、つまり今日届いた。

ディルドの1本目はシリコン製のみちのくディルドくん(10センチ)だ。実家暮らしなので音が出るのは困るのと安いから選んだ。

実際見た感想は割と小さいな?ワンサイズ上でも良かったんじゃないか?だった。

ネタバレだがお前はそのディルドに敗北するのでサイズの心配はしなくて良い。

 

ディルドの2本目はバイブ機能が付いている同サイズのやつだ。みちのくディルドくんに慣れたら使ってみようと思ったのだ。

静音タイプで試しに動かしてみるとうねうねと静かな音で竿部分が動く。音が出るのは困るがエロに対する興味はヒトを動かす。

前を刺激する部分は「静音とは?」という音を立て激しく動いたのでそっと引き出しにしまった。おそらくだが、多分削れてしまう。

 

 

高齢処女は母親と同居しているので風呂場で試してみよう、とみちのくディルドくんとローション、コンドーム(結局使わなかった)をタオルに包んで持ち込んだ。

 

体を温めて浴槽でマジマジとみちのくディルドくんを見ると玉部分にもシワがあったり、裏筋や血管の浮き出てる所がなかなかリアルで良い、これはいい資料になる!と同人作家でもある高齢処女は思った。

処女であるがエロ同人誌を描いたことがあり、その時は快楽天などで勉強して「へ〜血管が、はあ〜〜ちんこ描くのめんどくせーーーなーー……」と言いながら描いたのだ。ちんこは描き込まないとえっちにならないので大変苦労した。

ちなみにそのちんこは修正でほぼ消えた。悲しい。(女性器は消える事がわかっていたのでほぼ描かなかったが修正で更に消えた)

 

高齢処女は20代の頃までは365日のうち348日くらいはセルフハッスルしていた。気持ちがいいし、疲れてよく眠れるしで夜な夜な耽っていた。

最近は加齢で200日くらいに減っているが、歴戦の自慰戦士である私であればディルドの一つや二つがっぷり咥えられるんじゃないかと思ったのだ。

 

性欲はあまりない(生理が終わったので)が興味はめちゃくちゃある。

 

そう思ってみちのくディルドくんと風呂でがっぷりまぐわってみるかとローションを双方に塗りハッケヨイ残ったとした、のだが

 

 

 

一ミリも入らんが???

 

いやいやいやいや、まっっっったく入らない、私の膣にみちのくディルドくんが1ミリも入っていかない、みちのくディルドくん太くない?!?!

えっ世の中の男女はこれを?!してるの?!

マジで?!

下手したら学生の頃からこんな?!ものを?!

 

混乱しながらローションを足したりみちのくくんの角度を変えたり色々チャレンジしたが入らなかった。

入らない、という事実を受け入れるのに時間がかかった。この文章もこの事実を受け入れる為に書いている。

敗北したのだ、税込千円もしないみちのくディルドくんに……。

 

 

 

いや〜……入りませんでしたね、という気分だ。そういえばセルフハッスルする時は入れても中指のみで前の方メインだったな、そもそも性欲は無いな、ローターから始めれば良かったのか?などなど反省点はある。

 

 

次は生理前の性欲が高まる時期に試してみようと思う、が……。

 

 

世のカップルは本当にこんな事してるんですか?セルフハッスルで充分では?

だから私は34まで処女なのだ、ペガサスにも余裕で乗れる。